せっけんの選び方 9
環境内に放出された合成洗剤を処理する下水道や下水処理場の普及率は、先進諸国の中で日本は最低の水準にあります。
一方、富栄養化の原因であるリンの供給源としての合成洗剤は、肥料を除く単独商品としてはもっとも顕著です。
そのため、合成洗剤が注目されたことは当然のことなのです。
さらに、日本では概して河川が短く、内湾、内水域に恵まれているので、界面活性成分による発砲現象や汚濁現象などが問題になりました。
また、洗剤の環境内存在濃度と生体影響に関する生物学的な許容濃度水準との対照において、ひろく水中静物に対する有害性が疑惑視されるようになったことも、十分理解できることです。
以上のような実態に対する、国や自治体の行政的な取り組みは不十分で遅れがちです。
その反面、新規の化学構造をもつ界面活性剤が次々に商品化されています。
こうして、一方的に規制事実として環境内にばらまかれてきたのです。